「例外的対応」感を消して営業時間外や休日の相談件数の増加を図る

公開日:2019/02/22　更新日:2020/05/27

士業事務所でウェブサイトを作って育てていくとき、ちょっとした記載の1つ1つに気を配ることによって、サイト全体の受任率が向上していきます。

1つ1つの修正は些細な違いでも、それを10、20と積み重ねていくことで、競合事務所のウェブサイトとはかなりの差ができるからです。

今回は小さな修正として、営業時間外の相談を受け付けるための記載について触れます。

営業時間外の相談をウェブサイト訪問者にどう伝えるか

営業時間については、平日だけでなく、希望があれば土曜日や日曜日も相談に対応している士業さんも多いですよね。

そんなとき、ウェブサイトの電話番号の周囲に「土日祝も対応可能！」などと記載して週末の相談を促すわけですが、この記載方法だとなかなか相談予約というアクションを起こしてもらいにくいです。

というのも、土日祝の相談が例外的な扱いとして記載されているため、気を遣う訪問者ほど「自分のためだけにわざわざ土日の時間を割いてもらうのは悪い」「休みに事務所へ来てもらうのは気が引ける」と思って遠慮してしまうからです。（逆にいえば、強引な？人ほど相談が入ってくる可能性が高いとも言えます）

また「わざわざ予約しなければ対応してもらえないのか、なんか面倒だな」と相談を躊躇して二の足を踏みがちなウェブ訪問者も、「土日祝も対応可」などの記載ではアクションを起こしてもらいにくくなってしまいます。

ここでは、ウェブサイトの訪問者に「なんだか悪い」「頼むのが面倒」という心理が働いているわけです。

例外的な対応ではなく当たり前の対応に変えてしまう

そこで、より週末の相談や営業時間外の相談を活用してもらいたいのであれば、これらの心理を先回りして解消するような記載に変えてあげる必要があります。

たとえば、電話番号周りの記載を「土日も対応可」ではなく「週末相談会実施中　受付はこちら」など、毎週末に当たり前のように相談会が開催されているように変えます。

そして可能であれば、週末相談会の文字から「週末相談会の受付」だけが記載されたページへ誘導して、毎週末当たり前のように開催されている体で相談を受けるようにします。

そのページに相談中の風景が写真として掲載されていたり、他に利用したお客さまの声などを掲載できれば、「他の人も普通に使っているんだな」「当たり前のサービスなんだな」感を強めることができるため、よりベターです。

※もちろん、土日の対応は例外的なんだと予めアピールしておきたい士業さんもいらっしゃるかと思いますが、ここでは相談件数を増やすことを重視して話を進めます。

結局、士業さんの対応する内容は同じ

いずれの記載方法をとるにしても結局、士業さんの対応する内容は同じです。そのウェブサイトの訪問者から「相談したいです」という要望があったとき、それに対応するだけの話ですから。

ところが、それを「土日祝も対応可能」など例外的な扱いとして表現してしまうのと、「週末相談会実施中　受付はこちら」と当たり前の扱いとして表現するのとでは、訪問者にとってはかなりの違いが生じます。

「当たり前のサービス」と感じてもらうことが大事

実はこの、例外的な扱いではなく「当たり前のサービス」であると感じてもらえるように持って行くことは、士業さんのウェブサイトの各所で使える表現手段です。

事務所所在地の近隣エリアが主な客層という士業事務所さんなら、単にウェブサイトへ「相談受付中」と記載するよりも、「〇〇市での相談会実施中」と記載するほうが、訪問者がアクションを起こしやすくなるでしょう。

また、夜間相談を受け付けるときも「夜間相談も対応可」とするより、「夜間相談会も開催中！受付はこちら」的に記載して、当たり前のサービスとして夜間相談会のページに誘導してしまうほうが、アクションは起こしてもらいやすくなります。

さらに。先ほどから「相談」ではなく「相談会」という単語を使っていますが、これもまた極小の違いではありますが「当たり前のサービス」の感じを醸し出す表現手段の一つといえます。

相談者と士業さん、1対1の相談に「会」を付けることに抵抗がある士業さんもいらっしゃると思うので、そこは判断しだいですが・・・。訪問者にとっては「週末相談実施中」より「週末相談会開催中」とされるほうが、他の人も普通に使っている当たり前のサービスとして認識してもらいやすく、結果として活用しやすいはずです。